マンションを買う前に見ておく駐輪場のチェックポイント。台数と施設をしっかり確認!

マンションに引っ越して意外と困るのが駐輪場。分譲マンションなら駐輪場が設置されている場合が多いですが、台数が足りなかったり、狭くて使いにくいなどの不満も多いです。

1世帯あたりに必要な駐輪場台数は?

マンション購入時に確認したいのは、1世帯あたりの駐輪場台数。最近は一世帯に1区画(1台)が一般的で、郊外マンションでは2台利用できることもあります。逆に都心立地など便利な場所では、世帯数の半分だったり、極端に少ないなど、駐輪場が限られているケースもあります。

マンションに必要な駐輪場台数は、マンションの立地や住民層によって異なります。駅から十数分くらいのマンションだと、徒歩での通勤通学が不便なので、駐輪場のニーズが高まります。また、単身者やDINKS向けのマンションなら駐輪場は1世帯1台で十分ですが、ファミリーマンションなら一家で3台くらい自転車に乗ることもあるでしょう。

一方で、自転車に乗らない世帯も当然あります。その場合は、使ってない駐輪場を使いたい世帯に回すことも可能です。そのため、一概にはいえませんが、駅に近いマンションは1世帯1台、駅から徒歩10分以上のマンションは、1世帯2台程度の駐輪場があるといいでしょう。

駐輪場

平面式か2段式か

駐輪場には平置き式、平面機械式と2段式があります。平置きはたんに「地面」があるだけ。平面機械式は、停車用の機械が置いてあります。2段式は、機械で上層にもおける立体式です。

どれがいいかというと、もちろん平面機械式でしょう。出し入れしやすいですし、自転車以外のもの(たとえばバイク)を置かれたりすることがありません。ただ、都心立地のマンションは平面駐輪場をとるスペースが足らないため、2段式が多数派です。

チャイルドシート自転車や電動自転車が停めやすいか?

2段式駐輪場の難点は、チャイルドシート装備の自転車が停めにくいこと。また、電動式自転車も停めにくいです。要するに、昔ながらの軽い自転車以外は、留め置くのに難があるのです。

平面式駐輪場でも、1区画の幅が狭いと、チャイルドシート自転車や電動自転車は停めにくいです。そのため、最近のマンションでは、チャイルドシートや電動専用区画を設ける場合も増えてきました。

電動自転車は、雨に弱いという難点もあります。そのため、できれば野ざらしは避け、屋根の下に置きたいところ。屋内駐輪場がベターでしょう。でも、実際は駐輪場は屋外がおおもの。電動自転車を屋外駐輪場に置く場合は、カバーを掛けておく必要があります。そのため、やはり1区画の幅が広い駐輪場がいいでしょう。

1区画の幅が狭くても、前後に位置をずらすなど、工夫をしている駐輪場もあります。

駐輪場の毎月の使用料金は?

駐輪場は共用施設で、1台数百円の利用料を取る場合が多いですが、マンションによっては、管理費に含まれていて無料、という場合もあります。無料の場合でも、登録をしなければ停められない場合もあります。そうしないと、無制限に停められてしまうからです。

1世帯に必ず駐輪場利用権がある場合と、そういう権利はなく、空いていれば何区画でも使える場合があります。利用権が設定されている場合でも、使っていない区画が融通できるケースもあります。

こうしたことは管理規約の細則で定められていますので、自転車利用を重視する場合は、マンション購入前に、駐車場の利用権について確認しておきましょう。

自転車を玄関の前に置いていい?

マンションの廊下は共用スペースです。そのため、部屋の玄関ドアの前に自転車を置くことを規約で禁止しているマンションは多いです。駐輪場が満杯だからといって、部屋の前に自転車を置くのはやめましょう。

とはいえ、実際には置いているケースもあります。子どもが小さかったりする家庭では「やむにやまれず」ということで、黙認されていることもあるようです。でも、ルール違反は肩身が狭くなるもの。玄関の前に置くくらいなら、できれば玄関の中に入れるようにしましょう。

駐輪場は、住民の小さな不満が多い施設です。理想を言い始めると結構きりがありません。そして、立地がいいマンションほど駐輪場への配慮が足らない傾向があります。

いっそのこと、便利な立地のマンションなら、「自転車には乗らない」という選択肢も持っておくといいかもしれません。

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