ホームインスペクションとはなにか

中古マンションの購入を考えたとき、気になることは「このマンションに欠陥はないか」という点。中古の場合、すでに建物が建っているので、外見をみただけでも明白なひび割れなどがあればわかります。

ただ、それ以上のことになると、調べないとわかりません。その調査が「ホームインスペクション」です。

住宅診断サービス

ホームインスペクションは、日本語に訳せば「住宅診断」となります。住宅に精通したプロフェショナルが、第三者の視点でマンションをチェックしてくれるサービスです。

アメリカでは不動産取引の大半で、ホームインスペクションが実施されています。日本においても中古不動産取引が増えるにつれ、ホームインスペクションが充実してきています。

マンション

ホームインスペクションのメリット

ホームインスペクション利用のメリットを考えてみましょう。まず、住宅に欠陥や問題点がないか、専門家がチェックすることで安心して購入・居住することができます。そのため、欠陥住宅をつかまされるリスクが減ります。普通の内覧ではわからない、壁の裏側の配管類までチェックするので、安心感が違います。

また、購入後の修繕やメンテナンスについても、いつ頃、どこに、どのくらいのお金をかければよいかがわかります。

そのため、購入時の売り主との交渉でも、根拠を以て対応や値下げを求めることができます。それを売り主が受け入れるかどうかは別問題ですが、大きな論拠にはなるでしょう。

住宅の本質的な性能がわかる

ホームインスペクションのメリットは、単に欠陥を見つけてくれるだけではありません。購入して住む場合、住宅の設備や構造などの本質的な性能がわかります。また、今後住むにあたってのアドバイスを専門家から受けられます。

マンション購入時にフラット35の利用を考えている場合は、ホームインスペクションを利用することで適用条件を満たすことができる場合もあります。ホームインスペクションの結果、耐震適合していることがはっきりすれば、その証明書をもらえるからです。

ホームインスペクションの費用は、会社によって異なりますし、マンションの規模でも違ってきますが、1件あたり5~6万円が相場です。かかる時間の目安としては、2~3時間程度です。

売主の協力が必要

マンション購入時にホームインスペクションを実施することの問題点は、売主の協力が必要である、という点です。そのため、実施する場合、購入申込みをした後がいいでしょう。

この段階では、ホームインスペクションの結果、問題が見つかれば違約金なしでキャンセルすることができます。

契約後にホームインスペクションを実施した場合、問題が見つかったときに契約を解除するには違約金が発生してしまいます。

購入申込みをする前に実施してもいいのですが、その段階では売り主が協力してくれない場合が多いでしょう。

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