マンション「内廊下」「外廊下」のメリットとデメリット

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高級マンションで多いのが「内廊下」。廊下が建物内に入っているマンションです。廊下の床にカーペットが敷いてあり、「ホテルライク」と形容されることも。一方、多くのマンションは、廊下が外気に面している「外廊下」です。それぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。

内廊下のメリット

タワーマンションの形は上から見るとほぼ正方形。「口」の字状に住戸が配置され、中央部にエレベーターが配置され、各戸に廊下が延びています。この廊下は屋内に配置され「内廊下」(屋内廊下)と呼ばれます。内廊下にはカーペットが敷かれ、換気・冷暖房が効いていることが多いです

タワーマンション以外でも、最近の高級マンションは内廊下を採用しています。

内廊下のメリットは、なんといっても、エレベーターを降りてから雨風の影響を受けずに各戸まで歩けることです。廊下も外廊下よりも広くとられています。これは、法規によって、内廊下は十分な廊下幅が求められているからです。

そして、ホテルライクな高級感のある雰囲気も魅力です。これも大きなメリットと言えるでしょう。

内廊下

内廊下のデメリット

一方、内廊下にはデメリットもあります。最大のデメリットは管理コストが高いこと。内廊下は強力な換気システムが求められますし、空調も必要です。冷暖房設備のランニングコスト、メンテナンス費用は、すべて入居者の負担になります。空調設備費用は外廊下では全くかからないコストです。

また、防災計画上でも、内廊下は外廊下より評価は下がります。理由は、外廊下のほうが火災時の排煙性能に優れているからです。建物の火災での死因は煙による有毒ガス中毒が最も多いので、排煙性能を重視しているのです。内廊下でも排煙機能はついていますが、外気には勝てません。

もう一つ重要なのは、通風の問題です。内廊下マンションでは、角住戸以外の住戸は一面しか外部に面してないため、風が抜けないのです

最近のマンションは24時間換気システムが導入されていますので、各住戸の換気自体は可能です。ただ、24時間換気システムだけでは、空気の入れ換えに限界があり、梅雨時に部屋に湿気が貯まりやすいです。カビの発生の原因となる可能性が高いです。

外廊下なら、たいていのマンションは玄関側とリビング側に窓が付いていますので、風が吹き抜けます。内廊下マンションではそうした通風が得られません。

中央が吹き抜けのタワーマンションは?

タワーマンションでも、建物の中央部分が大きな吹き抜けになっているものもあります。この場合は、エレベーターから各住戸までの廊下は外廊下になっています。

外廊下とはいえ、風が内部に吹き込んでくることはあまりありませんので、荒天時でも廊下がびちゃびちゃになったりすることはありません。

中央部が外廊下の場合は、普通の外廊下マンションほどの通風は望めませんが、内廊下よりはマシです。廊下の空調管理費もかかりませんから、合理的な設計といえます。

セキュリティ面では

内廊下は、建物内に廊下があるので、外部から廊下へ直接侵入することはできません。そのため、セキュリティ面では外廊下より優れているといえます。

ただ、内廊下のセキュリティ面の問題を指摘する人もいます。内廊下は外から見えないため、不審者がいてもわかりにくいのです。

外廊下の場合、近くに他のマンションや家、ビルなどがあれば、そこからの視線があります。したがって、不審者としても、「どこから見られているかわからない」という意識が働き、防犯上の利点になります。一方、内廊下の場合、こうした「外からの視点」がありませんので、セキュリティが意外と甘くなることがあるのです。

もちろん、高級マンションではまず間違いなくオートロックが設置されていますし、内廊下では死角のないように防犯カメラは設置されています。とはいえ防犯カメラは常に誰かが監視しているわけではないので、「外からの視点」があったほうがいい、というわけです。

このように、内廊下、外廊下、それぞれメリットデメリットがあります。どちらが優れている、と一概にはいえません。

ひとつ間違いないこととして、内廊下のマンションを買う場合、できれば通風のいい角住戸がいいでしょう。


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