マンションの階高、躯体天井高、室内天井高の違いとは?

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マンションを購入するときに気になるのが、天井の高さ。これを「天井高」といいます。天井高には躯体天井高と室内天井高があります。また、階の高さを「階高」といいます。これらの違いについて説明しましょう。

重要なのは躯体天井高

まず、「階高」とは各階のコンクリートの床(スラブ)の上面を基準にした高さです。コンクリート間の高さといってもいいでしょう。

つぎに、「躯体天井高」とは、階高から天井のスラブ厚を差し引いたものです。天井のスラブは共有部分で、階高から共有部分を差し引いた専有部分の高さといってもいいでしょう。躯体天井高とは、所有者が内装などで自由に変更できる空間を示します。

躯体天井高が高ければ高いほど、将来の配水管のメンテナンスや取り替えがしやすく、リフォームによる間取りの変更などの自由度も高まります。

マンション分譲時のパンフレットに記載されている「天井高」は、「室内天井高」を指します。この躯体天井高からさらに床や天井の仕上げ部分を差し引いたものです。

たとえば、水回りの配管のために、二重床になっている場合はその厚さを差し引きます。天井も、電気配線や照明器具の取り付けのため二重天井になっていれば、その厚さを差し引きます。

つまり、マンションでは、住戸内の高さについて、「階高」「躯体天井高」「天井高(室内天井高)」の3つがあり、この順で高さが低くなります。もっとも重要なのは、専有空間の高さを示す躯体天井高といえます。

天井

9割以上が2550mm以上

住宅性能表示制度では、新築マンションの「維持管理・更新への配慮」の評価対象の1つとして、躯体天井高を表示するように定められています。したがって、マンション購入時には、自分が申し込む住戸の躯体天井高を確認することができます。

ただ、同じ住戸内でも躯体天井高は全て同じではありません。廊下とリビングでは高さが異なったりします。配管のため天井を下げていることもありますし、梁が天井からはみ出ていることもあります。

住宅性能表示制度では、最も低い部分の躯体天井高と、それがどこなのかをを表示することになっています。

最新のデータでは、住宅性能表示制度を利用したマンションのうち、躯体天井高で最も多いのは2550mm以上2650mm未満で36.1%、次いで2650mm以上2750mm未満で33.1%です。2750mm以上が22.9%ある一方で、2550mm未満のマンションは8%程度にすぎません。最近のマンションは大多数のマンションが2550mm以上です。

これから新築分譲マンションを買う場合は、最低でも2650mm以上で、できれば2750mm以上が望ましいでしょう。床が直床の場合は、最低2550mm以上でも許容範囲です。


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