「売主」と「販売代理」はどう違うのか

新築分譲マンションを購入する際に気をつけてほしいのが、「売主」です。このとき、「売主」にくわえ、「販売代理」という名称も記載されていることがあります。「売主」と販売代理では、全く立場が違うので、注意しましょう。

信用度を上げる手法

分譲マンションの業界では、「売主」に知名度やブランド力がない場合、「販売代理」に三井不動産や野村不動産といった大手を使い、信用度を上げるという手法を取ることがあります。

しかし、販売代理というのは、あくまでもマンションの販売を売主に代わって行う、というだけです。大事なのは売主です。

ですので、「販売代理」に三井や三菱、住友、野村などの大手が入っていて、「売主」がそれより格下の企業だった場合、「この売主は、自分の信用度に自信がないのだなあ」と筆者などは思ってしまいます。

女性

なぜ売主が大事なのか

なぜ売主が大事なのでしょうか。それは、売主がしっかりした物件は、中古マンションになっても信用度が高く、売りやすいからです。

マンション業界に参入して間もない売主のマンションの場合、間取りは設計事務所に丸投げし、建設はゼネコンに丸投げし、販売は販売代理に丸投げ、というケースもあります。実名はあげませんが、知名度のあるインフラ系の大手企業でも、マンション業界では日が浅い場合、こうした事例はよくあります。

こうした売主のマンションでは、購入後にトラブルがあったときなどのアフターケアが、大手デベロッパーより劣るケースがあります。劣る、というより、適切に対応できないこともあります。大手デベロッパーがすばらしいとは限りませんが、少なくとも、実績面では一定水準を保ってきているのが大手ですが、それと同等の対応を新興企業が行うのは難しいです。

マンションという高額商品では、製造者=売主の信用度はとても大切です。それは、ご自身が住むにも大切ですし、将来売却する際にも大事です。

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