東京メトロ千代田線代々木公園駅、小田急代々木八幡駅から徒歩2分の立地に建設されるのが、「Brillia Tower 代々木公園 CLASSY」(ブリリアタワー代々木公園クラッシィ)です。長いなあ。最後の「クラッシィ」は余分ですよね。「ブリリアタワー代々木公園」と略されるにちがいありません。
19階建てのタワーマンションで、山手通りと井の頭通りの交差点北東に建設されます。入居予定は2019年2月です。
渋谷区富ヶ谷の好立地
「ブリリアタワー代々木公園クラッシィ」は、東京都渋谷区富ヶ谷に建設される大規模マンションです。売主は東京建物と住友商事。そのため、東京建物の「ブリリア」と住友商事の「クラッシィ」が両方マンション名に入っているのでしょう。施工は清水建設。言わずとしれた大手ゼネコンで、免震構造です。
販売開始予定は第一期が2017年4月下旬です。価格は未定ですが、この立地ですから、平均坪単価が400万円を超えるのは確実でしょう。代々木公園の眺望が望める上層階北東は、坪600万円程度になるかもしれません。眺望の望めない下層階でも、立地が抜群なため、強気の価格設定になるとみられます。
物件概要
売主:東京建物、住友商事
販売代理:東京建物八重洲分室、住商建物
施工:清水建設
管理:東京建物アメニティサポート
価格:未定
最多価格帯:未定
間取り:1LDK~3LDK
専有面積:50.36m2~142.79m2(トランクルーム面積0.69m2~1.98m2含む)
用途地域:近隣商業地域
総戸数:195戸
交通:東京メトロ千代田線「代々木公園」駅徒歩2分、小田急小田原線「代々木八幡」駅徒歩2分、山手線「渋谷」駅徒歩21分、山手線「原宿」駅徒歩18分
構造・規模:RC地上19階 地下1階建て
画像:Brillia Tower 代々木公園 CLASSY公式ページより
代々木公園駅徒歩2分は魅力
このマンションの最大価値は、立地でしょう。不動産広告では「奥渋谷」という、あまり一般になじみのない言葉で書かれていますが、「富ヶ谷」というだけで、高級住宅街であることはわかります。安部首相の私邸があるのも富ヶ谷です。
鉄道アクセスは、東京メトロ千代田線代々木公園駅、小田急代々木八幡駅から徒歩2分。特に利便性が高いのは千代田線で、乗ってしまえば表参道まで3分、霞ヶ関まで11分というのは魅力的。
それだけではなく、JR原宿駅まで徒歩18分、渋谷駅まで徒歩21分で、山手線までも徒歩圏です。原宿駅まで徒歩圏、というのは不動産価値としてはとても高く、この物件の人気を底堅いものにするでしょう。
代々木公園にも近い
代々木公園への近さも、ブリリアタワー代々木公園クラッシィのセールスポイントです。育児世代には公園が近い、というのは喜ばれますし、高齢者なら散歩にいいでしょう。
このエリアには、40mの高度制限があります。ブリリアタワー代々木公園クラッシィでは、東京都総合設計制度を適用し、約60mの高さを実現した、としています。19階建て60mは、「タワー」と呼ぶには低い気もしますが、近くに高い建物がないので、上層階からの眺望は素晴らしいものになりそうです。
山手通りと井の頭通りの交差点
山手通りと井の頭通りという、大通りの交差点に位置することは、マイナス点と言えばマイナスでしょう。昼夜を問わず信号待ちのクルマがいるでしょうから、クルマの停車・発車の騒音からは免れません。山手通りの地下には首都高速中央環状線が通っていることも忘れてはいけません。
また、代々木公園上空は、近い将来、羽田空港からの離陸ルートになることが予定されています。空港からは離れていますから低空飛行にはならないと思いますが、騒音が生ずるのは間違いありません。
周辺環境はまずまず
周辺環境は悪くありません。高級住宅地に隣接するエリアですから、安心して住むことはできそうです。小規模ながらスーパーもありますし、足を伸ばせば渋谷の百貨店も徒歩圏です。大型のショッピングモールがないことを除けば、買い物には不便はないでしょう。
ただ、幼稚園や保育園は近くに少なく、就学前のお子さんがいる場合は、考慮すべき点かもしれません。
微妙な間取り
間取りは、正直微妙です。現段階で公表されている間取りをみると、「うっ」と唸ってしまいます。3LDKの「D」という間取りを見てみましょう。
画像:Brillia Tower 代々木公園 CLASSY公式ページより
84.76平米の広さはあるものの、あまり広さを感じない間取りです。11.8畳のリビング・ダイニングは三角形。キッチンはリビング・ダイニングから離れていて、孤立感があります。というより、この三角形のLDKで、どうテーブルなどを配置するのでしょうか?
各洋室には柱やPSが食い込んでいて、部屋の形は良くありません。バルコニーは狭く、物干しとエアコン室外機置き場としてしか使い道はなさそうです。
「B」という64.58m2平米の間取りは、キッチンとリビング・ダイニングは使いやすそうですが、柱とPSが食い込んでいるのは同じ。
画像:Brillia Tower 代々木公園 CLASSY公式ページより
リビング・ダイニングを通らなければ居室へいけない構造なので、リビング・ダイニングの家具配置が制限されます。洋室1への動線をどうするか、頭を痛めそうですね。
駐車場は2戸に1台
駐車場は機械式。タワーマンションで地下に自走式がないのはちょっと残念です。台数は、総戸数195戸に対して58台。おおむね3戸に1区画で、立地を考えれば十分です。
自転車置き場も2段式スライドラック。これも結構使いにくいですが、立地を考えれば仕方ありません。台数は413台で、1戸につき2台となっています。場所柄、自転車で山手線内へ通勤する人も多そうなので、1戸2台は妥当でしょう。
共用施設はどうなる?
ブリリア代々木公園の共用施設は未発表ですが、大規模マンションだけに、ゲストハウスやラウンジは用意されるとみられます。ただ、都市型のタワーマンションなので、あまり余分な施設はないかもしれません。
ブリリアタワー代々木公園の資産価値は?
ブリリアタワー代々木公園の将来的な資産価値は安泰でしょう。マンションの価値の9割は立地で決まります。それを考えれば、代々木公園至近で、メトロ駅徒歩2分のこのマンションの資産価値が、将来大幅に下落するシナリオは考えづらいです。
ただ、分譲価格もそれを織り込んだ価格になるでしょうから、「値下がりしない」とは言い切れません。「都心部」とはいえない立地ですし、分譲価格が高すぎれば、短期的に大幅に値崩れする可能性はあります。
購入するときは、眺望のいい上層階の部屋が魅力的に思えますが、このマンションの価値はあくまでも立地にあります。日当たりが良好な井の頭通りに面する中層階あたりが、一番手堅い選択ではないかと考えます。
Brillia Tower 代々木公園 CLASSYまとめ
ブリリア代々木公園タワーについてまとめてみましょう。東京メトロ千代田線の駅から徒歩2分、原宿駅、渋谷駅にも徒歩圏という交通アクセスは文句ありません。代々木公園に近い立地も魅力的です。
間取りは柱やベランダを部屋に取り込んだ形になっています。そのため、平米数の数字ががそのまま実感できる使い勝手ではありません。凸凹している部屋が多いので、平米数ほどの広さ、使い勝手は望めない可能性があります。見た目の平米数に惑わされず、「間取りの使いやすさ」に気をつけて選んだほうがいいでしょう。
駐車場は自走式でないが難点ですが、台数的には十分です。自転車置き場も2層式は立地を考えればやむを得ません。
施工も大手ゼネコンで、免震構造であり、全体的にはいいマンションでしょう。値段もかなりの価格になるのでしょうから、そう簡単には買えないと思いますが、購入される場合は、間取りと方角には注意したいところです。