タワーマンションの高層階は、眺望の良さや相続税対策の節税にも利用できると言うことで、人気を呼んでいます。しかし、高層階に実際に住むと、不便なのも知っておきましょう。
1階に降りるまで10分かかる!?
タワーマンションは、例外なく大規模マンションです。そのため敷地が広く、敷地入り口からマンションの入り口へのアプローチに時間がかかります。さらにエレベーターで高層階に到達するにも時間がかかります。駅徒歩5分の立地でも、高層階からだと、実際は駅のホームまで10分くらいかかることもザラです。
とくに、朝のラッシュ時は、エレベーター待ちが生じます。エレベーターがなかなか来ないうえに、高層階から下に降りるまで各階停車状態になることも。駅徒歩5分のマンションでも、駅のホームまで15分かかることだってあるそうです。笑えない話ですよね。
窓を大きく開けられない
高層階は風が強いです。そのため、洗濯物を外に干せなかったり、窓を大きく開けられなかったりします。さらに、風が強い日は軽い「揺れ」を感じることすらあります。この「揺れ」に慣れないで引っ越す人もいるほどです。地震ともなると、地上とは比べものにならない大きな揺れに見舞われます。
タワーマンションは、高層建築物であるがゆえに、柱が多く、部屋のレイアウトにも制約が出ます。ある程度の面積の部屋になると、室内に大きな柱があったりします。
こういう事情を理解した上で、タワーマンションの高層階を選ぶのなら、それはそれでいい選択でしょう。景色がすばらしいのは間違いありませんし、日当たりも抜群で、住んでいて気持ちがいいからです。
でも、高層階のメリットにだけ惑わされず、実際に生活する上での不便さも頭に入れておくといいでしょう。